研究課題/領域番号 |
62550255
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
馬場 敬信 宇都宮大学, 工学部, 助教授 (70092616)
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研究分担者 |
吉永 努 宇都宮大学, 工学部, 助手 (60210738)
青木 恭太 宇都宮大学, 工学部, 助教授 (00125808)
奥田 健三 宇都宮大学, 工学部, 教授 (70125813)
米澤 明憲 東京工業大学, 理学部, 教授 (00133116)
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キーワード | 高度並列計算機 / 並列オブジェクト指向 / AIマシン / A-NET / A-NETL |
研究概要 |
一般に並列性は、問題領域によって量的にも質的にも異なるものであり、このためアーキテクチャに対する要求も応用分野によって変わってくる。従って、真に有効な高度並列計算機を実現するには、計算機のハードウェア構成と共に、応用分野や並列処理記述言語の検討を同時に進める必要がある。 このような背景から、本研究では、並列オブジェクト指向を核概念として、応用分野、並列プログラミング言語、ならびにこれを実行する高並列計算機アーキテクチャの3者を総合的な立場から考慮したトータルアーキテクチャA-NETを提案した。 この提案に基づいて、特に63年度においては、 1.並列処理を前提とした並列オブジェクト指向言語A-NETLの言語処理系を開発した。 2.A-NETLを人工知能分野(言語理解)ならびに要素プロセッサのOS記述に応用し、その評価を行った。 3.A-NETLの高速実行のための専用プロセッサを設計し、そのシミュレーションによる評価を行った。 4.専用プロセッサのVLSI化の可能性について検討し、この結果に基づいてハードウェア構成の簡単化を行った。 などの成果を得た。 これらの成果によって、我々は、高度並列計算機の実用化を目指した壮大なプロジェクトを実施する道が開かれたと確信しており、今後、プロトタイプマシンの試作を行うと共に、その結果を踏まえて、A-NET専用のVLSIチップの試作から高度並列計算機の試作へと進めて行きたいと念願している。
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