研究概要 |
1.軸対称単一モード光ファイバ 波長1.3μmと1.55μmで全分散を同時に零にする光ファイバ コアの屈折率分布がα乗型, クラッドの構造が3重型のファイバを検討し, 次の結果を得た(電子情報通信学会論文誌C, Vol.J70-C, No.11(1987, 11), 電気学会電磁界理論研究会資料EMT-87-50(1987.10), (1)正クラッド(第一クラッドの比屈折率差が正, 第2クラッドの比屈折率差が負)のいずれの場合もα=1(三角分布), α=2(2乗分布), α=6, のいずれの場合もα=∞(ステップ分布)のファイバは, コア径と波長に対する全分散の感度を小さくでき, さらに, 曲げ損失も小さくできる. (2)コアの屈折率分布がα=1, 2, 6, ∞いずれの場合も逆クラッドに比べて正タラッドの方が, コア径と波長に対する全分散の感度を小さくでき, さらに曲げ損失も小さくできる. 2.偏波面保存光ファイバ HE^X_<11>モード(又はHE^Y_<11>モード)の全分散を波長1.3μmと1.55μmで同時に零にする光ファイバ 全分散を考慮しない場合モード複屈折率を大きくできるコアとクラッドにまたがる中空円形ピットを持つファイバについて検討し, 次の結果を得た(電気学会電磁界理論研究会資料EMT-87-49(1987.10). (1)モード複屈折率が最大となるのは, ピットがコア外部に接し, コアとクラッドとの比屈折率差が1.15%の時である. (2)1波長で零分散にする応力付与型ファイバよりモード複屈折率を大きくできる.
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