• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1988 年度 実績報告書

路側空間における構造物等との衝突事故の危険性評価モデルの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62550386
研究機関室蘭工業大学

研究代表者

斉藤 和夫  室蘭工業大学, 工学部, 教授 (00001222)

研究分担者 磯崎 真一  室蘭工業大学, 工学部, 助手 (80176255)
桝屋 有三  苫小牧工業, 高等専門学校, 助教授 (70002045)
キーワード車両単独事故 / 路側空間設計 / ロジットモデル / シミュレーション / 交通安全
研究概要

1.研究の目的:本研究は路側空間の安全問題について交通事故の解析面からアプローチするもので、路側構造物との衝突事故を調査解析し、路側構造物と事故発生の関係を明らかにするとともに、その発生の危険度評価モデルを開発することを目的としたものである。
2.本年度の研究成果の概要:本年度は昨年度の研究に引き続き、昭和60年に発生した路側構造物別の危険度(致死率)を明らかにした。さらに、事故の支配的要因を明らかにするために数量化II類分析を行い、死亡事故発生の支配的要因とその影響度を明らかにした。
次に、路側構造物衝突事故による死亡事故発生確率を予測するためにロジットモデル(logitmodel.)を適用して昭和60年データから死亡確率推定モデルを構造物別に開発した。この結果、死亡事故発生確率に影響する変数として事故直前の速度と車両の総排気量が選択され、路側構造物別にモデルパラメータが決定された。
さらに、これまでの研究成果をベースにして路側構造物衝突事故シミュレーションモデルの開発を行った。モデルは2車線道路直線部の単路で車両が左側に逸脱して路側構造物に衝突する事故を想定している。モデルでは、最初に交通量との関係から車両単独事故の発生確率を推定し、次いでこの内路外逸脱する確立及びそれが構造物と衝突する確率を与えている。さらに、車両が左側に逸脱し構造物と衝突する角度及び距離の確率を与え、最後に衝突する際に本研究で開発された死亡確率推定モデルを組み込むことにより、交通量、路側構造物の形状(寸法)と位置(路側からの距離)を変数とするシミュレーションモデルを構築した。また、電柱及び防護柵のケースにシミュレーションを行うとともに、北海道の国道上の路側構造物衝突事故データとシミュレーションの結果の比較により、本モデルの有効性についても検討した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 志水,阿部,斉藤: 土木学会第42回年次学術講演会概要集. IV. 42-43 (1987)

  • [文献書誌] 斉藤,桝谷,志水,小林: 土木計画学研究・講演集. 10. 561-568 (1987)

  • [文献書誌] 志水,斉藤,桝谷: 土木学会北海道支部論文報告集. 45号. 529-534 (1989)

  • [文献書誌] 高桑,斉藤,桝谷: 土木学会北海道支部論文報告集. 45号. 499-502 (1989)

  • [文献書誌] 斉藤,桝谷: 土木計画学研究発表会. (1989)

URL: 

公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi