研究概要 |
1.軟らかな接合にするシーリング材の選定 材料の力学的特性を測定し, 本研究に利用するためのシーリング材を決定した. シーリング材は粘弾性的性質をもっているため, 時間的経過を吹くため挙動を把握しておく必要があり, 本補助金で購入した自動負荷制御装置を用いて力学的性質を調べた. その結果, 構造用シリコーン系シーリング材中の数種が適することを明らかにした. 2.接合部モデルの検討 (1)パネル要素の材料について 接合部モデルの主要構成要素のひとつであるパネル要素の材料について, 金属(アルミニウム), ガラス, プラスチック(メタリリレート樹脂)の3種について, 主として接着性能を中心に適合する材料を検討した. (2) 接合部モデルの形状の検討 断面の基本形状を, 第一段階としては矩形断面とした. モデルの適正寸法決定のため, 目地幅, 目地深さを変化させた試験体を作成し, 本研究にもいちる基本的な試験体形状について検討した. 3.接合部モデルを用いた実験 まず本接合法のもつ基本的挙動を明らかにする必要があり, その変形・応力状態を検討した. 基本状態として, ジョイント伸長状態, ジョイント縮小状態, ジョイント剪断状態, ジョイント曲げ状態に集約・整理した. これをもとに現在研究を進めているが, 次の2つについて実験が進行中である. (a)接合部単純拡大実験 (b)接合部単純縮小実験 なお接合部剪断実験と, 接合部曲げ実験については, 測定用治具が必要であり, 製作中である.
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