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1987 年度 実績報告書

地域体育館におけるオープンプラン化とコート回り空間の構成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62550441
研究機関九州産業大学

研究代表者

上和田 茂  九州産業大学, 工学部, 助教授 (70122596)

キーワード地域体育館 / オープンプラン化 / コート回り空間 / アリーナ / 滞留
研究概要

コミュニティスポーツ利用に即した地域体育館の空間構成を検討する上で重要な位置を占める, アリーナ(大体育室)のオープン化, およびコート回りの補助的空間の配置, 規模, 形状の在り方を明らかにすることを目的として, 大会・試合開催時のアリーナ内外における競技者(選手)および観客・応援者の動態, 特にアリーナ内外での試合待ちおよび応援のための滞留現象について実態調査を行った. 調査方法は, アリーナ内のコート回りにおける滞留者数については30分おきの間隔実測を, またアリーナ出入口においては30分を1計測単位時間とする連続計測を採用した. 調査の結果, 以下の事実が判明した. 1.競技者は自試合が始まるまで, 控席に指定されている2階観覧席に待機することなく, コート回りおよび出入口回りに滞留する度合いが極めて高く, 進行中の試合の障害となることが少なくない. 2.その滞留発生の主因は, アリーナと控席との間の頻繁な往復を避け, かつ大会の進行状況を常に把握しておくための省力化的行動の結果と判断される. 3.滞留の位置は種目によって異なる. すなわちバレーボールなどの集団的競技種目の場合は出入口回りに多く, 一方バドミントンなどの個人的競技種目の場合はコート回りに多く発生する. この相違は, 試合の回転率の遅速, 情報キャッチ可能な人数の差に起因している. 4.また, 観客についても選手に身近な位置で応援したいがために出入口付近に殺到するケースが少なくない. 5.これらの滞留現象を防ぐための空間的手段として, アリーナと休憩ホールとの間をオープン化し, 休憩ホールを待機・応援のための空間として活用すること, およびコート回りに待機のための補助的空間を設定することが有効である. 6.オープン化および補助的空間の設置位置方向は, 滞留現象自体が試合進行の妨げになりにくいサイドライン方向に多く発生している事実にかんがみ, 当方向に設定することが現実的である.

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公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

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