研究課題/領域番号 |
62550462
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤中 雄三 京都大学, 工学部, 教授 (50025855)
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研究分担者 |
塚田 和彦 京都大学, 工学部, 助手 (10179971)
花崎 紘一 京都大学, 工学部, 助教授 (20026123)
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キーワード | ひずみ計測 / ひずみの線上分布計測 / テープ式ひずみゲージ / ひずみ分布の連続測定 |
研究概要 |
本年度の研究は当初計画では、センサが手持ち走査のためやむを得ず斜行成分を含むことによって生ずるひずみ測定値の誤差に対して、他の光電素子による斜行量検出を併行させ、その出力を用いて自動補正を行わせることになっていた。しかし昭和63年夏ごろから上記の事項を実施する時のセンサ・アセンブリの構造上の複雑化と、補正信処理を付加することが、本研究の目的達成上緊急でないことを考慮して、さしあたりセンサ走査時にはゲージ表面に定規をおいてセンサの走査運動の斜行や蛇行を規制することにし、研究課題内容の本質と全体の進行促進上の見地から、ゲージの表面状態とワンド形センサの縞模様読取り精度の関係、信号処理上の適応範囲などをさらに検討することを先行させる方が望ましいとの見解をもつに至った。本年度研究に挙げていた他の事項については、ひずみ計測の局地性を支配する最小の縞寸法、縞密度や、縞模様の色相、彩度などの検討も優先させる必要がないと認め、そのかわり黒白の縞模様でそれぞれの幅も40〜60%の範囲に絞って他の項目の検討を重点的に進めることにした。実施した研究の内容の大半は、種々のひずみ状態を表わすように作成した黒白の50%ずつ標準縞模様において、センサによる走査実験を行い、その検出結果を処理して得たひずみの測定値の精度、再現性などの検討を行ったことと、本研究によって明らかになった事項および、依然として解決が残されている問題点についての考察を行ったことである。それらの内容については研究実施計画の作成時と実際の経過との間にかなり異なった面もあり、それに伴って当初の予想に合致する見解、相反する結果をはじめ、直接関接に関連する多くの知見が得られた。
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