研究概要 |
1.V_3Si 約8Kから室温の温度範囲でV_3Siの電子顕微鏡'その場'観察をおこない, 約20Kの温度で起こるマルテンサイト相変とその変態に前駆して現われるツイード模様の温度変化を'その場'観察した. それらをまとめてMetall Trans.に投稿した. 2.VR_<1-x> (110)型双晶の発生に前駆して, V_3Siの場合と同じように, ツイードおよびモットルド模様が出現し, その様子は組成に依存することを見い出し, 昭和62年10月, 日本金属学会で発表した. また不整合構造を見い出しその二次元モデルを提唱した. (昭和62年9月, 日本物理学会) 3.La_<1.85>Sr_<0.15>CuO_4 昇・降温時ともに, 約140Kで内部双晶を伴った(100)tを界面とする双晶の発生・消滅を'その場'観察するとともに, 低温相の結晶構造モデルおよび双晶構造モデルを提唱し, それらをまとめてJpn.J.Appl.Phys.に発表した. 本年度は, YーBaーCuーO系およびBiーCaーSrーCuーO系超電導酸化物の低温観察をおこない, その化合物の相変態を調べる.
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