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1987 年度 実績報告書

AE法を応用した塑性加工の潤滑状態の評価法と可視化

研究課題

研究課題/領域番号 62550506
研究機関大阪工業大学

研究代表者

真崎 才次  大阪工業大学, 工学部, 教授 (30079537)

研究概要

潤滑状態の評価法の一つとして, AE法を応用して, 塑性加工中, 工具面と加工材面との間で発生する応力波を, 圧電素子センサを用いて検出している. そして, 検出信号をリングダウン計数率, パワースペクトル分析, エネルギ発生率と波高率に処理し, これらの処理値から潤滑・焼付きの評価を試みた.
実験では, アルミニウム平角線の平面ひずみ引抜き加工を行い, 引抜き速度, 断面減少率を変化させた. 潤滑油には, ポリブテンおよびポリブテンと灯油の混合油を用いた. 潤滑状態の評価には相当油膜厚さを導入し, 加工後の加工材面, および工具面の表面粗さとの関係を調べた. また, 応用波の基本的性質を調べることを目的として, リングダウン計数率を求めた. 得られた主な結果は次のようである.
1)加工後の線材表面および工具面の表面粗さより, 潤滑領域を良好な潤滑領域, 焼付きの発生・成長する領域, 完全焼付きの領域に分類することができる.
2) リングダウン計数率としきい値電圧との関係より, しきい値電圧が大きくなると, 油膜厚さ比の大きさによって, リングダウン計数率は, 直線的に小さくなる領域, 複雑な変化, あるいは上に凸の放物線を描いて小さくなる領域, ほぼ一定の値を示す領域の3つの領域がある. そして, この3つの領域が, それぞれ良好な潤滑領域, 焼付きの発生・成長する領域, 完全焼付きの領域に対応する.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 真崎 才次 他: 日本塑性加工学会『塑性と加工』.

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公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

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