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1987 年度 実績報告書

光学活性α-ハロカルボニル化合物両鏡像体の付斉合成と利用

研究課題

研究課題/領域番号 62550634
研究機関岡山大学

研究代表者

宇高 正徳  岡山大学, 工学部, 助教授 (30033153)

研究分担者 坪井 貞夫  岡山大学, 工学部, 助教授 (00032954)
キーワード不斉還元 / パン酵母 / 光学活性α-ハロエステル / アルメントマイシン / α-アミノ酸 / α-クロローα, β-不飽和エステル
研究概要

α-クロローα, β-不飽和エステルRCH=CCLCO_2CH_3のパン酵母による不斉還元を行ない飽和の光学活性α-ハロエステルを得た. E体の場合, R=CH_3CH_2, (CH_3)_2CH, CH_3(CH_2)_3, CH_2CL, CHCL_2, CCL_3では, 収率(%ee)はそれぞれ, 28(47), 6(83), 13(41), 0(-), 65(92), -(-)であり, 立体配置はRであった. これにたいしてZ体の場合, それぞれ, 35(>98), 19(>98), 44(>98), 0(-), 60(98), 42(>98)であり, 立体配置はSであった. 幾何異性体によってR, Sの光学異性体をつくりわけることが可能であるわけであり, 実際的にも反応論的にも興味深い. %eeはR体では低いものが多いが, S体では〓98%eeと非常に高い. 収率は, Rが単純なアルキル基の場合に低いが, 塩素を含む場合には比較的高くなった. 意外なことはR=CH_2CLでは還元体が得られなかったことである. また, すべての場合, 還元体は酸として培養液から回収された. エチルエステルを基質として用いると, 還元されず, 加水分解されないまま, エチルエステルとして回収された. このことから, 還元はまず加水分解された基質に起こるものと考えられる. このようにして得られた光学活性なα-クロロエステルをα-アミノ酸へ変換し, D-ロイシン, D-およびL-アルメントマイシンを得た.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Masanori Utaka;Satoshi Konishi;Toshiyasu Okubo;Sadao Tsuboi;Akira Takeda: Tetrahedron Letters. 28. 1447-1450 (1987)

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公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

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