研究概要 |
メチルm-トリルホスフィン酸メチル(1__〜)をエチニルマグネシウムブロミドと反応させてラセミ体のメチルm-トリルエチニルホスフィンオキシド(2__〜)を合成した. 2__〜を(-)-ビスーβ-ナフトールと包接錯体を作らせて(+)-2__〜〔〔α〕_1+33.0°(THF)〕を得た. (+)-2__〜を水素添加によりビニルホスフィンオキシド(3__〜〔α〕_D+111°(THF)〕に誘導した. (+)-3__〜を以下の2通りの方法で重合させて, 光学活性ポリマー(4__〜)を得た. まず, nBuLiを重合開始剤に用いると, 〔α〕_D-15.0°(MeOH)の旋光度をもつ光学活性ポリマー((+)-4__〜)が得られた. 一方, nBuMgBrを開始剤に用いると〔α〕_D-11.0_°(MeOH)の旋光度をもつ光学活性ポリマー((+)-4__〜)が生成した. 今後, 4__〜を5__〜に誘導し不斉配位子としての性質等を調べる予定である. 又, 不斉重合に及ぼる開始剤の効果についてもより詳細に研究する.
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