研究課題/領域番号 |
62550722
|
研究機関 | 熊本工業大学 |
研究代表者 |
小川 隆平 熊本工業大学, 工学部, 助教授 (40029244)
|
研究分担者 |
藤井 隆夫 熊本工業大学, 工学部, 助手 (80165331)
福田 秀雄 熊本工業大学, 工学部, 教授 (10150830)
|
キーワード | エチレン / Penicillium digitatum / エチレン生成酵素 / αーケトグルタール酸 |
研究概要 |
Penicillium digitafum IFO 9372の産生するエチレン生成酵素を電気泳動的に単一にまで精製した。この精製プロセスは、菌体をダイノミルで破砕、遠心後、その上澄部分をcellーfree extractとして用いた。これを60%硫安塩析し、沈殿部分をストレプトマシン処理、DEAE Sepharose CCー6B ButylーToyopearl、Saphadex Gー100、BioーGel HT、Arginine Sepharoseを通して、ポリアクリルアミドディスク電気泳動、SDS電気泳動で単一蛋白質であることを確認した。この蛋白質は分子量42,000ダルトンからなるモノマー蛋白質で、αーketoglutarate、LーArginine、Fe(II)、Dithiothreitol、酵素が酵素反応に必須であった。本酵素は、αーketoglutarateを絶対的に要求する基質特異性が厳密な酵素であった。また、LーArginineの代替物質を検討したが、DーarginineがLーarginineの約1%位の活性を示すのみで、Lーarginineに特異性が強い酵素であった。つぎに、この精製酵素を用い、〔Uー^<14>C〕ーαーKetoglutarateから、^<14>CーC_2H_4と┣D114CーCO┣D22┫D2の生成モル比を測定し、次の反応式を構築した。 HOOCーCH_2ーCH_2ーCOーCOOH+O┣D22→C┣D22┫D2H┣D24┫D2+3CO┣D22┫D2+H┣D22┫D2O 以上の性質を植物起源のエチレン生成酵素や、αーketoglutarateーdependent dioxygenaseの性質と比較検討した。
|