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カラシナ(Brassica juncea)を用いて、一平方米当たり1万粒の種子を播種し、自然の状態で結実した種子を採取し、同様の条件で継代された集団(H型)と1平方メ-トル当たり1個体に間引いて毎代栽培した対照集団(C型)を供試した。これらの集団について、実生サイズに関して、C型集団から大きい方に選抜した集団(C(大))、H型集団から小さい方に選抜した集団(H(小))、実生サイズがC(大)とほぼ同じH型集団H(中)、および実生サイズH(小)とほぼ同じC型集団C(中)の4集団を供試し、相互の混植実験を実施し、播種後30日目に生存率を調査した。
H(中)集団は、実生サイズの小さい集団(C(中)とH(小))との混植でも、いずれも混植相手の集団よりも、生存率とが高かった。また、H(中)集団は、実生サイズが同等のC(大)集団との混植で、生存率が高かったH(小)集団は、H(中)とC(大)集団との混植ては、生存率が低かったが、実生サイズの同等のC(中)集団よりは、生存率が高かった。一方、C(大)とC(中)集団は、両者を混植したとき、C(大)集団が生存率が高かったが、H(中)とH(小)集団との混植では、生存率が高くなることはなかった。
これらの集団は、実生サイズで選抜した集団であるが、その選抜に伴って、種子サイズも変化しており、実験結果に表れた実生サイズの大きさの競争力と関連は、必ずしも実生サイズではなく、種子サイズと競争力の関連とも考えられる。
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