研究概要 |
はじめに, 6月15日から8月下旬にかけ15日間おきには種し, は種後60日目の空洞発生状況を調べたところ, 源助ダイコンの全生育期間60日間のうち前半の生育期間が高温であった場合には空洞が多発したが, 後半が高温であった場合には発生しなかった. 次に, は種後15日間ごとに高地温あるいは低地温処理を行うため, うねに電熱線と潅水用ホースを埋設し, 高地温処理をする時には電熱線に電流を, 低地温処理をする時には潅水用ホースに水道水を流した. そしては種後15日間ごとの根重増加量とは種後60日目の空洞発生状況を調べた. その結果, は種後15日目から30日目に高地温処理を行うと, その15日間の増加量は, 生重でも乾物重(送風定温恒温器を使用)でも小さくなり, 空洞は最も多く発生した. 一方, は種後15日目から30日目に低地温処理を行うと, その15日間の増加量は, 生物でも乾物物でも大きくなり, 空洞は発生しなかった. 最後に, は種からは種後30日目まで高地温あるいは低地温条件下で生育した根部を組織学的に観察した. その結果, いずれの区でも破生間隙はは種後20日目ですでに認められた. は種後30日目になると, 高地温区では根部中心部にある2次形成組織より派生する柔細胞の増殖が阻害されるため, 破生間隙は柔細胞でうめられていなかったが, 低地温区ではこの間隙が柔細胞でほぼうめられていた. 以上より, 高地温条件下で生育した根部では, 特には種後15日目から30日目に高地温に遭遇した場合, 根部中心部における柔細胞の増殖が阻害される結果, その期間の根重増加量が小さくなり, 空洞が多発するものと考えられる.
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