研究概要 |
蚕期により飼料である桑葉の葉質には相当の差があり, 概して6月期及び10月期の桑葉葉質は他の時期に比較して劣悪である(その概要は東京農工大学農学部附属農場研究報告第12号, 昭和61年5月発行に発表した). そこでそれらの時期の葉質を少しでも向上させて蚕作を安定させる方策についていくつかの試みを行なった. 1)根の活動が衰えた10月期の桑葉に葉面散布剤を散布することにより葉質をある程度改善するコトが可能であることを確めるとともに, 散布の時期, 濃度, 散布剤の種類等による差異を明らかにし, 最も有効と思われる方法をみいだした. 2)施肥時期を変えることにより6月期及び10月期の桑葉葉質の改善の可能性を確認した. 3)桑の品種により葉質に相当の差がみられるので6月期及び10月期に適した桑品種の検索を行った. 4)明年は引続き, 施肥方法, 桑品種との関係等について研究を進めたい.
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