• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1988 年度 実績報告書

βーガラクトシダーゼの転移作用を用いた機能性ガラクトオリゴ糖の生産

研究課題

研究課題/領域番号 62560126
研究機関京都大学

研究代表者

松野 隆一  京都大学, 農学部, 教授 (30032931)

キーワードβーガラクトシダーゼ / ガラクトオリゴ糖 / 転移作用 / 酵素の化学修飾 / 固定化酵素 / Bacillus circulans / バイオリアクター
研究概要

Bacillus circulans起源のラクトース加水分解能の高いβーガラクトシダーゼ1(βーGal 1)とガラクトオリゴ糖生産能の高いβーガラクトシダーゼ2(βーGal 2)を高度に用い、ガラクトオリゴ糖を効率よく生産することを目的とし、前年度の回分反応の挙動に関する研究に引続きガラクトオリゴ糖の連続生産のための反応器に関する研究を行った。
1.固定化βーGal 2カラムによる連続オリゴ糖生産時の可逆的失活の原因の究明:種々の活性(0〜240U/g)のMerckogel固定化カラムによる反応後のバッファを流すことによって調べた糖の残存挙動より、失活の原因として、グルタールアルデヒドで架橋された酵素の三次元的ネットワーク内への生成オリゴ糖のトラップが示唆された。
2.Merckogel SIー500固定化酵素カラムによる連続オリゴ糖合成:74U/gのカラムの活性半減期は10日であったが、15U/gでは8日間全く活性は低下せず、オリゴ糖収率は基質ラクトース20%のとき、47.5%となった。
3.膜型反応器(Diaflo cell,UFーX50 membrane)による連続オリゴ糖合成:遊離のβーGal 2を用い連続反応を行ったところ、8日間全く失活せず、収率も回分反応時のそれ(41%)と同等であった。
4.βーGal1,2を含む粗酵素をグルタールアルデヒド処理又は固定化したときのオリゴ糖の生産及びβーGal 1のグルタールアルデヒド処理をしたときのトリサッカライドの生産:いずれの場合も処理の度合が大きくなると、オリゴ糖、トリサッカライドの収率が増加した。
5.固定化酵素カラムの洗浄:スキムミルク(-に荷電)の各種担体への吸・脱着挙動を調べたところ、カチオン交換樹脂の使用によりタンパクの吸着を防ぎ、洗浄を容易にすることがわかった。又は、微生物汚染を軽減するには大粒径の担体を使用し、流速を大きくすると効果がある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Z.Mozaffar: Biotechnology Letters. 10. 805-808 (1988)

  • [文献書誌] Z.Mozaffar: Appl.Microbiol.Biotechnol.(1989)

URL: 

公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi