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1988 年度 実績報告書

海産無脊椎動物からの抗カビ物質の探索

研究課題

研究課題/領域番号 62560206
研究機関東京大学

研究代表者

伏谷 伸宏  東京大学, 農学部, 助教授 (70012010)

キーワード抗カビ物質 / 海産無脊椎動物 / 海綿動物 / 腔腸動物 / ヤギ類 / Mycale / Acalycigorgiaノルジテルペン / マクロリド
研究概要

四国の佐多岬、日振島、沖ノ島などで、海綿、腔腸および原索動物を主体に50種余を採集し、常法に従って水溶性および脂溶性画分を調製した。各画分につき、Candida albicans, Matierelia ramannianusおよびPencillium Crysogenumに対する抗カビ活性をペーパーディスク法で調べた。その結果、前年度と同様に、海綿動物が活性の出現頻度と強さの点で、抗カビ物質の探索対象として最も有望と判断された。なお、脂溶性画分に活性を示すものが多かったが、水溶性画分にもいくつか活性を示したものがあった。
上記スクリーニングで浮かび上がった活性種のうち、まず腔腸動物ヤギ類のAcalycigorgia sp.から活性物質の単離を試みたところ、3つの活性成分、ginamallene (1__〜),acalycixeniolida B'(2__〜)およびC(3__〜)を得ることができた。これらの化学構造は主にNMR分析によって行った。次に紀伊半島産海綿Mycale sp.から活性物質の単離を試み、3つの活性物質mycalolideA-C(4__〜-6__〜) を得て、その構造をトリスオキサゾールを含む特異なマクロリドと決定することができた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] S.Hokama: Chemistry Letters. 855-856 (1988)

  • [文献書誌] N.Fusetani: Tetrahedron. 45. (1989)

  • [文献書誌] N.Fusetani: Tetrahedron Letters.

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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