伊豆半島、八丈島、紀伊半島、四国沿岸などから海綿、腔腸動物を中心に海洋無脊椎動物143検体を採集して、Candida albicans、Mortierell lramannianusおよびPenicillium chrysagennmに対する抗カビ性を調べたところ、海綿動物が活性種の出現頻度や活性の強さの点から有望と思われた。次に、活性種から抗カビ物質の単離と同定を試みたところ、八丈島産海綿Petrosia sp.からpetrosynol(1__〜)が、伊豆半島産トゲナジヤギAcalycigorgia inermisからacalyciyeniolide A(2__〜)およびB(3__〜)、同じAcalycigorga属のヤギからginamallene(4)、acalycixeniolide B'(5)およびC'(6)が、さらに紀伊半島産海綿Mycale sp.からmycalolide A〜C(7__〜〜9__〜)をそれぞれ単離・構造決定できた。
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