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1988 年度 実績報告書

牛肉経済のシミュレーション分析

研究課題

研究課題/領域番号 62560218
研究機関東京大学

研究代表者

森島 賢  東京大学, 農学部農業経済学科, 教授 (50113634)

研究分担者 茅野 甚治郎  宇都宮大学, 農学部農業経済学科, 助教授 (40163729)
藤田 夏樹  東京大学, 農学部農業経済学科, 助教授 (30190044)
キーワード牛肉経済 / 輸入自由化 / モデル分析 / 子牛市場 / 産業連関分析
研究概要

わが国の牛肉経済について、以下の様なモデルを構築し、次の様な知見を得た。
1.肉牛用の肥育素牛の市場価格について、時系列モデルを作成した結果、以下のことが分った。
(1)約7年を周期とする周期変動が顕著である。
(2)1988年の初頭の時期に周期変動は上昇局面を終え、高値圏での変動局面に入った。
(3)1991年には牛肉の輸入自由化が予定されているが、この時期は、子牛価格は底値圏の中にあるので深刻な影響が予想される。子牛市場を安定化させるための施策が用意されねばならないだろう。
2.牛肉経済に関する産業連関モデルを作成し、輸入自由化が国内の牛肉生産に及ぼす影響を分析した。分析の前提は、輸入牛肉によって国内産牛肉の40%が代替されるとすると、以下の様な影響を及ぼすと予想される。
(1)全産業でみると、25万人の雇用機会の減少、6千億円の付加価値の減少となる。
(2)このうち農林漁業部門をみると、雇用機会の減少は72%と大きいが、付加価値の減少は30%と小さく、他部門で付加価値が大きく減少する。
3.牛肉の輸入自由化に対する一つの方策として、国内生産の高級肉志向が考えられる。そこで、牛肉生産における牛の「血統」について分析した結果、次の知見を得た。
(1)血統は増体重において有意差がある。
(2)しかし、枝肉価格には血統の有意差はない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 森島賢: 日本経済新聞. 1988・7月6日号. 23 (1988)

  • [文献書誌] 森島賢、藤田夏樹、茅野甚治郎: "現代牛肉経済の諸問題" 明文書房, 1-14、32-35、102- (1988)

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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