研究課題/領域番号 |
62560240
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
難波 直彦 鹿児島大学, 農学部, 教授 (60041612)
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研究分担者 |
若松 千秋 鹿児島大学, 農学部, 助手 (70041647)
三輪 晃一 鹿児島大学, 農学部, 助教授 (40032099)
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キーワード | クロボク / シラス / 排水強度 / 圧密係数 / 不飽和透水係数 / 粒子破砕 |
研究概要 |
昭和63年度には、クロボクとシラスの混合土に関する非排水強度特性および高拘束圧下のシラスの剪断特性について公表した(農業土木学会論文集138号、鹿大農学術報告39号)。本年度の実験的研究は、混合土の排水強度および圧縮(圧密)特性と粒度調整したシラスの剪断特性について実施した。主な結果は下記のように整理できる。 1.混合土の排水強度は、シラス混入率60%まではφd、Cdともほぼ一定で、φd=35°、Cd=0.3kgf/cm^2である。この混入率を越えるとφdは増加し、Cdは減少してシラスのφd=47°、Cd=0kgf/cm^2になる。 2.混合土の圧縮性は初期沈下量が24時間圧密量の7割を占め、一次圧密が1〜2分で終了する特徴を示した。このために2次圧密も含めた圧密現象の解明が必要であり、双曲線法の適用を試みている。この結果、シラス混入率50%程度まではクロボクと同程度の圧密係数10^<-2>cm/seimが得られ、それ以上の混入率では圧密現象は認められない。現在長期間載荷試験を実施中である。 3.混合土の不飽和透水係数はpF水分特性曲線にもとづいた数値実験を実施した。また本年度購入の不飽和透水試験装置による実測値との比棟を急いでいる。実験途中の結果によれば、pF2以下でJaksonの計算式と実測値はほぼ一致するようである。 4.高拘束圧のもとでのシラスの粒子破砕が剪断特性に与える影響を解明するために、粒度調整したシラスを用いて高拘束圧剪断を行った。その結果、シラス破砕率を指標とすれば供試体の条件および圧密過程、剪断過程での粒子破砕量を顕著に抽出することが可能である。ゆる詰め、密詰めとも側圧10kgf/cm^2から破砕率が急激に増加することが認められた。
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