研究概要 |
通風乾燥機中の穀粒の流動及び空気流動を2次元的に解析し, そのモデルを作ることが本研究の目的である. 先ず基礎実験として, 推積穀粒の静力学特性, すなわち, せん断試験によって内部まさつ角と付着力を密度を変えて計測し, 密度との関係で明きらかにできた. また, 推積穀物中の通風抵抗(圧力損失)を計測し, 各種モデルのパラメタと空隙率の関係で明きらかにした. 更に, 実際の乾燥機中での2次元的挙動を解析するために, 並流型乾燥機を模した実験装置を作製し, 籾を作って流動挙動と圧力損失を測定した. 穀粒の流動挙動については, 穀粒の流動中の姿勢は, 穀粒同志のモーメントに規制されるという新しい知見を得た. 更に一般化された流動モデルを現在考察中である. 次に, 同じ実験装置に穀粒(籾)を推積させ, ダクトからブロアで送風し, 約300箇所の測定で静圧を測定した. この結果を東北大大計センターで等圧曲線を求め, 流線を描出した. 空気流線を求めるためのモデルの作製を行っている. 一方, 穀粒の乾燥特性については, 球モデルがほヾ完成し, シミュレーションプログラムも出来上がっている.
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