• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1988 年度 実績報告書

DNAレベルにおける家畜の遺伝的モニタリング法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 62560275
研究機関愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所

研究代表者

渡辺 智正  心障者コロニー, 研究所・生化学部, 主任研究員 (10100174)

研究分担者 富田 武  名古屋大学, 農学部・畜産学科, 教授 (70023421)
キーワード遺伝多型 / DNA多型 / ミトコンドリアDNA / 家畜 / 制限酵素 / ランダムクローニング
研究概要

母性遺伝することから母系伝播経路解析の遺伝標識となるミトコンドリアDNA多型(mtDNA)を、フィリピン在来牛について調べた。亜種のレベルと言ってよいほど大きく異なる2種類のmtDNAが混在し、一つはヨーロッパ牛、他の一つはインド牛由来であると考えられた。多型は、6種類の制限酵素で計7ケ所認められた。それら7ヶ所のmtDNA多型を示す部位を制限酵素切断地図上に番地を求め、そのうち3多型については塩基置換まで決定することができた。
1.EcoRV、tRNA^<VAL>1394A【tautomer】C、2.BgeII、Cytochrome oxidase I 6115、3.BamHI Cytochrome oxidase III 9602 G【tautomer】A、4.ScaI NADH dehydrogenase IV 11067、5.Hind III NADH dehydrogenase V 12174、6.ScaI Cytochromeb 15605 G【tautomer】A、7.PstI tRNA^<PRO>15738、
一方、核DNAの遺伝多型について、これまでの研究はヒト、マウスが中心で家畜に関するものはきわめて少ない、とくに鶏は鳥類に属することから、哺乳類DNAがプローブに適さないことが多く、新たにプローブを開発する必要がある。そこで鶏ゲノムDNAからランダムクローニングを行ない、それらをプローブに用いることを試みた。EcoRI切断2-2.5kb断片を抽出、pUC12をベクターにして独立したクローン計28個を得た。そのうち4つのクローンを大量培養してDNA多型検出プローブに使用した。DNA多型検出には実用および日本在来14品種が用いられた。Aクローンにおいて、PstIとPvuIIを用いた時DNA多型が観察された。比内、岐阜地鶏、チャボにおいてBタイプが認められた。他は全てAタイプであった。Bクローンは、EcoRIで多型が観察され、白レグの1品種のみがBタイプ、他の白レグ2品種を含む全てがAタイプであった。Cクローンについては、いずれの制限酵素においても多型は検出されなかった。Dクローンについては、岐阜地鶏のみが5制限酵素でBタイプを示した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Medical Immunology. 15. 759-764 (1988)

  • [文献書誌] Watanabe,T.,;Masaki,S.;Takahashi,N.,;Nishimura,: Biochemical Genetics. 26. 805-813 (1988)

  • [文献書誌] Watanabe,T.,;Miyashita,N.,;Nishimura,M.,;Saitou,N.,;Hayashi,Y.;Moriwaki,K.: Biochemical Genetics. 27. Inpress

  • [文献書誌] Watanabe,T.,;Masangkay,J.S.,;Wakana,S.,;Saitou,N.;Tomita,T.: Biochemical Genetics.

URL: 

公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi