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1988 年度 研究成果報告書概要

小腸上皮細胞における糖・アミノ酸輸送能とPHiおよびCaiとの関連

研究課題

研究課題/領域番号 62570043
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生理学一般
研究機関高知医科大学

研究代表者

入交 昭彦  高知医科大学, 医学部, 教授 (30025605)

研究分担者 市ノ渡 孝子  高知医科大学, 医学部, 教務員 (90145152)
洲崎 敏伸  高知医科大学, 医学部, 助手 (00187692)
木下 淑人  高知医科大学, 医学部, 助手 (60136372)
研究期間 (年度) 1987 – 1988
キーワード小腸上皮細胞 / 細胞内pH / アニオン交換輸送 / ニワトリ
研究概要

小腸繊毛組織における上皮細胞のNaと糖やアミノ酸との共輸送活性には、上皮細胞内pHおよびCa濃度の意動に応じてそれぞれの活性調節がなされているものと想像される。in situの細胞動態を追究する前段階の作業として、ニワトリ小腸粘膜より単離した上皮細胞(エンテロサイト)の懸濁系を材料として主に蛍光プローブ法により、pHiの調節に関係する種々のイオン輸送系の基本的性質を調べた。
pHiの測定はアクリジンオレンジの蛍光変化を指標して実施した。
120mMNa^+を主体とする30℃の生理的メジウム条件の下で、エンテロサイト膜にNa^+/H^+交換輸送系が存在しており、有意に機能している思われる知見が得られた。
重炭酸イオンを含まない条件下においても、細胞外液のアニオンを全て硫酸イオンに置きかえた場合、細胞内塩素イオンに由来するcl^-の外向き勾配に駆動されるpHiの上昇が観察された。種々の阻害剤を用いた実験から、このpHi上昇は、Cl^+/OH^-(またはHCO_3^-)交換輸送系のはたらきによるものを判定した。
同じく阻害剤の実験から、上に述べたNa^+/H^+およびCl^-/OH┣D1-(HCO┣D23┫D2┣D1-┫D1)交換輸送系の作動のみでは説明できないpHi上昇などの変化を見出した。これは腎尿細管細胞の膜において近年見出されてきているNa┣D1+┫D1依存性Hco┣D23┫D2┣D1-┫D1/Cl┣D1-┫D1交換輸送系と同様のものであろうと考えられる。
以上の如く、少なくとも3種のpHi調節に関与する輸送系の存在することをニワトリの単離エンテロサイトにおいて確認した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Kinoshita,;A.Irimajiri,: Japanese Journal of Physiology. 38. 659-675 (1988)

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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