研究課題/領域番号 |
62570099
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
和田 明彦 産業医科大学, 医学部・薬理学, 助教授 (30131949)
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研究分担者 |
高良 裕 産業医科大学, 医学部・麻酔科学, 講師 (30148952)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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キーワード | 副腎髄質 / イオンチャンネル / カテコールアミン分泌 / サキシトキシン / ブリベトキシン / コノトキシンGIIIA / フェンサイクリジン / 抗うつ薬 |
研究概要 |
1.電位依存性Naチャンネル:副腎髄質細胞への^3H-サキシトキシン結合は、Kd5.8nMBmax.427.2finds/10^7cellsであった(雑誌論文1)。ベラトリジンで数時間刺激した細胞では、^3H-サキシトキシン結合のBmaxが低下し(Kdは不変)また、^<22>Na流入の最大値も低下した。この効果は、可逆的であり、サキシトキシンで拮抗された(雑誌論文2)。現在、ウシ副腎髄質細胞全ゲノムDNAを調製し、ラット脳電位依存性Naチャンネル・タイプIIIのCDNA(1240bp)をプローブとして用いて、副腎髄質細胞のNaチャンネルmRNAの変動並びにゲノムDNA塩基配列決定を試みている。 コノトキシンGIIIAは、^3-サキシトキシン結合に影響を与えないが、ベラトリジンによる^<22>Na流入を高濃度で阻害した(雑誌論文3、4)。ブレベキトシンは、ベラトリジンによる^<22>Na流入を著しく促進した(雑誌論文5)。 2.^3H-フェンサイクリジン結合、作用機序の解析:ヒトにおいて精神分裂病様症状をおこす本薬物は、ニコチン様受客体ーイオン・チャンネル並びに電位依存性Naチャンネルに結合し、^<22>Na流入を阻害した。本薬物は、電位依存性Caチャンネル、Kチャンネルに対しては直接の阻害作用は示さないが、Na流入を抑制することにより、結果的にはカンバコール、ベラトリジンによる^<45>Ca流入、^<86>Rb流出、カテコールアミン分泌を著しく低下した(雑誌論文6)。 3.三環系、四環系抗うつ薬:ニコチン様受客体ーイオン・チャンネル、電位依存性Naチャンネルに結合することを、^3H-イミプラミンを用いた実験で示し、これらの薬物が^<22>Na流入を抑制することにより^<45>Ca流入、カテコールアミン分泌を著しく低下させることを示した(雑誌論文7)。 4.ニコチン様受客体:ネオスルガトキシン、ヒストリオニコトキシンが、カルバコールによる^<22>Na流入、^<45>Ca流入、カテコールアミン分泌を阻害した(IC_<50>27nM、3μM)(雑誌論文8)。
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