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1988 年度 実績報告書

視神経の再生過程における遺伝子発現機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 62570139
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

松田 誠  慈恵医大, 医学部, 教授 (80056506)

研究分担者 水野 有武  慈恵医大, 医学部, 助教授 (40056966)
キーワードウシガエル / 視神経再生 / チューブリン / アクチン / グロースコーン
研究概要

我々は、これまでに視神経再生時にどのような遺伝子が発現しているか検討した結果、切断して1、2時間目にtubulin mRNAの強い発現が認められるという大変興味深い所見が得られた。今回はさらに再生時におけるtubulin,actinの変化を長期的(1ケ月)観察した。その結果、tubulin mRNAは切断してから1カ月間徐々に増加したのに対して、actin mRNAは切断して1週間目に強い増加が認められ、その後も増加は続いた。この所見は大変興味深い。形態学的には、切断して10ー14日目に切断部断端よりgrowth coneが形成され軸索の伸長が始まる。さらにこのgrowth coneは大部分actin filamentsからできており、これらの事実からこのactin mRNAの強い発現は、growth cone形成に必要なactinを供給するために起こったと考えられる。したがって、これらの事に時間を費やしたため、本来の目的であるcDNA libraryの作製、クローンの選択、塩基配列の決定については十分な成果が得られなかった。しかし、我々の実験でみられた結果は今までに報告がなく大変注目している。今後は、今回の所見が再生可能なウシガエルに特徴的なものであるのかどうか検討するために、哺乳類を用いて同様の実験を行うのと同時に引き続き残りの予定分を行うつもりである。

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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