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1987 年度 実績報告書

虚血性網膜浮腫におけるポリアミン代謝に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62570157
研究機関山梨医科大学

研究代表者

小林 槙雄  山梨医科大学, 医学部・病理学, 助教授 (80060086)

研究分担者 沢田 達男  日本大学, 医学部・病理学, 講師 (90162544)
田坂 捷雄  山梨医科大学, 医学部・免疫学, 助教授 (40093265)
キーワード虚血性網膜浮腫 / ポリアミン / ATPase / 血液網膜関門 / 網膜ミューラー細胞
研究概要

STD Wistar系ラットにsilicone塞栓による内頸動脈閉塞を施し, 一過性能虚血を作製し, 対照群, 無処置群, indomethathine 4mg/kg投与群について10分, 50分, 2時間, 3時間閉塞とし, それぞれ閉塞後50分間血流を再開して検索した.
1)能局所血液量は, 電解式血量計を用い, 低位能固定装置に固定したラット頭頂部皮質で計測した. 内頸動脈閉塞後, 局所血流は減少(23.7±2.6対4.3±1.4ml/min/ioomg)し, 再開により20.5±4.3ml/min/10.0mg)と増加した.
2)網膜組織のornithine decarboxyiase活性は変動を示さなかった(30.5±6.1pg/ml protein per hour)が, throm boxane代謝物(TXB_2)は21.2pg/mg proteinと増加した. しかし, indomethathine投与群では, TXB_210.5±3.4, ODC 15.52pg/me proteinと共に減少した.
3)対照群の網膜には内・外境界膜を置くミューラー細胞の突起にエタクリン酸高感受性Mg ATPase, Na, K ATPaseの局在を認めた. 虚血後, 網膜ミューラー細胞の膜, 小脳体に含まれるMg ATPase, Na-K ATPaseは活性が低下し, 内網状層の浮腫がみられた. 神経細胞傷害を高度で, 特に神経節細胞において著明であった. HRPを用いた電顕では, 浮腫液の血管からの細胞外腫への〓〓が観察され, 血液網膜関門は破綻している. 永久閉塞群と再開群の虚血部毛細血管には内皮細胞の〓脱, 血小板の付着がみられ, 再開群において顕著であった.
4)抗ポリアミン抗体を作製し, vasegenic edema治療への試みは今年度では検討するに至らなかった.

  • 研究成果

    (1件)

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すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小林槙雄, 佐藤隆夫, 加島陽二: 日本物理学会誌. 75. 519 (1986)

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公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

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