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1987 年度 実績報告書

成人T細胞白血病関連抗原に対する宿主免疫応答のラット実験モデルにおける解析

研究課題

研究課題/領域番号 62570162
研究機関岡山大学

研究代表者

赤木 忠厚  岡山大学, 医学部, 教授 (20136386)

キーワード成人T細胞白血病 / HTLV-I / ラット / 免疫応答
研究概要

近交系ラットであるFisher 344およびLewisを用いて, 同ラットの胸線細胞および脾細胞のHTLV-Iによるトランスホーマントである4細胞株(FIRS-I FIRT-I,LERS-I,LERT-I)に対する免疫反応を種々の角度から検討した. 細胞性免疫の面ではキラー細胞の誘導を試みた. すなわち, 同系ラットのHTLV-I関連細胞株で免疫し, 2週間後に脾細胞をin vitroに移してマイトマイシンC処理した同一細胞と4日ないし5日間混合培養した. 再刺激後51Crでラベルした標的細胞との51Cr細胞障害試験を行い, 現在までに4つの細胞株中3つに15-25%のキラー活性が示されている. この活性は抗Thy 1でエフェクター細胞を処理することで失われることから, エフェクター細胞の主体は細胞障害性T細胞であると考えられる. また活性のピークは反応後12-16時間後であった. 細胞障害活性はFisher 344とLewisの間で交叉するデータが得られているが, MHC restrictionの点に関しては現在用いる細胞種が限られているので, さらに異ったMHCを有するラット細胞についてトランスホーマントを確立すべく実験中である.
尚, 現在インダクション相のほかエフェクター相についても研究解析中である. 液性免疫の面では, 現在までに特記すべき陽性結果は得られていない. 今後はさらに特異的細胞障害性T細胞のクローンを樹立し, クローンの抗原レセプターの構造を解明する予定である.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Akagi, T: Recent Advances in RES Research. 25. 134-144 (1987)

  • [文献書誌] Akagi, T.;Takata, H.;Yoshino, T.;Yano, S.;Oka, T.: Acta Medica Okayama. (1988)

  • [文献書誌] 赤木忠厚, 吉野正, 高田裕, 元井信, 矢野昭起, 岡剛史, 渡辺昌: 第46回日本癌学会総会記事. 111 (1987)

  • [文献書誌] 高田裕, 赤木忠厚, 岡剛史, 矢野昭起, 宮本寛治: 第46回日本癌学会総会記事. 109 (1987)

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公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

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