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1987 年度 実績報告書

単純ヘルペスウイルスの分子疫学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 62570200
研究機関北海道大学

研究代表者

坂岡 博  北海道大学, 歯学部, 助教授 (40000947)

研究分担者 青森 継充  北海道大学, 歯学部附属病院, 講師 (50133765)
関根 潔  北海道大学, 歯学部, 助手 (70113579)
本多 丘人  北海道大学, 歯学部, 講師 (30109475)
キーワード単純ヘルペスウイルス / 分子疫学 / 遺伝子変異 / 制限酵素
研究概要

我が国の8分離地域(札幌市, 秋田県, 長野県, 名古屋市, 京都市, 鳥取県, 香川県, および久留米市)で分離された, 疫学的に関連のない301株の単純ヘルペスウィルス1型(HSV-1)遺伝子を制限酵素切断点の異同を用いて系統的分類を行い, 以下の結果が得られた.
1.遺伝子を19の切断点を用いて, 制限酵素切断パターンに分類したところ, 87の異なる切断パターンに区別された. 一方, これらの分離株は, 遺伝的に離れた4切断パターンに集中した.
2.これらの分離株で, BamHIA, A間の切断点の欠如とAのa1, a2への切断など, 多数の切断点間で有意の相関々係が認められた.
3.特定の切断パターンにおいて, 分離株の頻度に地域差が認められた.
4.クラスター分析法によって, 日本人由来HSV-1分離株の樹形図を作製した.
以上の結果は, 現在我が国で分離されるHSV-1株遺伝子は多数の切断パターンに分類可能であるが, 系統分類的に主要な4つの集団から成り, その1部の頻度が分離地域によって異なることを示唆する. これらはいつ, どこで遺伝子の分岐的変異を起こしつゝ現在の日本人に定着するようになったのかが, 今後の研究課題の1つとなろう.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 関根潔,坂岡博: 歯界展望. 70. 387-394 (1987)

  • [文献書誌] H.Sakaoka, H.Saito,K.Sekine, T.Aomori, L.Grillner, K.Fujinaga: Journal of General Virology. 68. 749-764 (1987)

  • [文献書誌] H.Sakaoka, T.Kawan, L.Grillner, T.Aomori, T.Yamaguchi, K.Fujinaga: Journal of General Virology. 68. 2105-2116 (1987)

  • [文献書誌] 森良一,川名尚 編,坂岡博: "ヘルペスウイルス感染症:疫学 1.感染症の疫学 2.分子疫学の面から" メディカル・トリビューン, 231(173-185) (1987)

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公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

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