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1987 年度 実績報告書

免疫グロブリンH鎖の可変部遺伝子形成に際するV_H遺伝子の選択に関与する制御系の解析

研究課題

研究課題/領域番号 62570212
研究機関大阪大学

研究代表者

杉山 治夫  大阪大学, 医学部, 助手 (70162906)

研究分担者 小川 啓恭  大阪大学, 医学部, 助手 (80194447)
キーワード免疫グロブリンH鎖 / V_Hgene family
研究概要

免疫グロブリンH鎖の可変部をコードする遺伝子は, 約100〜1000のV_H, 12のD, 4つのJ_H(マウス)に分断されて存在し, 分化の過程で, まず, DJ_H結合が生じ, 次に, V_Hが結合してV_HDJ_Hからなる可変部が形成されるが, この際, あらゆる種類のV_Hがランダムに結合しうるのか, あるいは, ある特定のV_Hが結合しやすいのかについての知見は, ほとんどない. 我々が樹立したAbelsonウイルスでトランスフォームした細胞株AT-11-2は, 両染色体上で, すでにDJ_H/DJ_H結合をおこしているが, まだV_Hは結合しておらず, 培養中に, V_HDJ_Hとの結合がおこり, 完全な可変部が形成され, μ鎖の合成をはじめる. そこで, この細胞株において, DJ_Hと結合するV_Hの種類を解析するために, V_HとDJ_H結合をおこし, μ鎖を合成しはじめたμ^+ore-B細胞subcloneを, 別々に, 32subcloneをselectし, そのV_Hfanilyを解析した. V_Hfanilyは, 5′側より, V_H36-60(5), V_HJ606(10), V_HJ558(60), V_HS107(4), V_HQ52(15), V_H7183(12), V_HX24(2)と存在することが知られている. そこで, この各々のV_Hfamilyを区別する, V_Hfamily specific DNA probeを用いて, 各μ^+subcleneより抽出したRNAをNorthern法で解析したところ, 32subcleneまでが, V_HQ52を使っていることがわかった(J.E.M.1987). このことは, V_HとDH_Hとの結合は, ランダムでないことが判明した. 今後は, このV_H選択のメカニズムを解析したい.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Haruo Sugiyama: Journal of Experimental Medicine. 166. 607-612 (1987)

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公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

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