研究課題/領域番号 |
62570220
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
清水 一雄 日本医科大学, 医学部, 助手 (20133449)
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研究分担者 |
金子 道也 日本医科大学, 医学部, 助手 (70152808)
秋丸 琥甫 日本医科大学, 医学部, 講師 (40142541)
金内 秀士 日本医科大学, 医学部, 助教授 (70089712)
庄司 佑 日本医科大学, 医学部, 教授 (80060341)
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キーワード | モノクローナル抗体 / 4F2 / PKK-1 / A2B5 / APUD腫瘍 |
研究概要 |
我々の使用しているモノクローナル抗体はA2B5、4F2、PKK-1の3種類である。A2B5は報告のごとくAPUD系細胞とその腫瘍(甲状腺髄様癌、副腎褐色細胞腫、膵内分泌腫瘍)に結合し、これらの有力なマーカーとなることが判明した。またPPK-1は上皮細胞由来のケラチンを抗原とする抗体であるが甲状腺腫瘍の中で当初は、組織学的に鑑別困難な未分化癌(特に小細胞癌-上皮性)と悪性リンパ腫(非上皮性)の識別が可能であるかどうかの検討からスタートしたが、満足できる結果は得られなかった。しかしこの研究の過程で乳頭状増殖を呈する悪性腫瘍(乳頭癌)に高率に(95.2%)陽性所見が得られ、濾胞状増殖をする腫瘍(濾胞癌、0%、濾胞腺腫2.0%)には殆ど結合しないことが判明した。このことは両者の発育、転移形式上の生物学的な相違の一つの裏づけを意味し、その鑑別上に有力な手段となることが確認された。モノクローナル抗体4F2は、human T cell leukemia cell lineを抗原として作成された抗体であるがactivated lymphocyte、proliferating cell、またmaligrant cellに結合するとされている。我々は現在まで、parathyroid cellとその腫瘍、ガストリノーマに結合することを確認しているが、更に平抗体の幅広い有用性を求めて、各種甲状腺悪性腫瘍。他臓器の悪性腫瘍に対してその反応性について検討中である。平抗体は凍結生標本切片、アセトン固定に有動であり、フォルマリン固定、パラフィン切片には無効であるため、多数の症例数を重ねるに時間を要するるのは否めない状況にある。又、本抗体はparathyroidからのPTHのreleaseをブロックするとされており、その臨床応用(再発性上皮小体癌の治療)を最終目的としたいが、未だその使用には至っていない。 更に前段階でのin vitroでの実験が必要である。
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