• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1987 年度 実績報告書

両親の職業的な化学物質暴露, 磁場および電離放射線被爆による次世代影響の検討-特に地域小児ガン登録を基礎とした悪性腫瘍の発生要因に関するケース・コントロール研究

研究課題

研究課題/領域番号 62570250
研究機関札幌医科大学

研究代表者

岸 玲子  札幌医科大学, 医学部(公衆衛生学教室), 講師 (80112449)

研究分担者 丸山 知子  札幌医科大学, 医学部(公衆衛生学教室), 教授 (80165951)
三宅 浩次  札幌医科大学, 医学部(公衆衛生学教室), 教授 (20045363)
キーワードChildhood neoplasma / Leukema, Brain tumor / Etiology / Parental occupation / Home exposure / Occupational exposure / Case-control study
研究概要

小児の悪性腫瘍のリスク要因の一つとして, 患児の両親の受精前から出生までの職業的な有害物質暴露歴, 磁場, 電離放射線などの被爆歴に注目し, 小児ガン登録を基礎としたケース・コントロール研究を行うことを目的として研究を開始した. まず, これまで北海道内で登録された小児ガン1,676例(男888例, 女793例)のケースについて登録票から, 世帯主の職業を総理府統計局の分類に基づき記述疫学的に集計した. 急性リンパ白血病では, 事務従事者(男児24.3%, 女児24.6%), 技能工・生産工程従事者(9.9%, 14.1%), 専門的技術者(10.5%, 12.7%), 農林業従事者(7.7%, 5.6%), 運輸通信従事者(7.7%, 3.5%), 急性骨髄性白血病では, 事務従事者(男児15.3%, 17.4%), 技能工・生産工程従事者(15.3%, 11.6%), 専門職・技術者(9.4%, 10.5%), 農林業従事者(10.6%, 5.8%), 運輸通信従事者(8.2%, 8.1%)であった. 又, 脳腫瘍では, 事務従事者(男児12.7%, 女児15.8%), 技能生産工程従事者(7.3%, 6.0%), 専門的技術者(13.3%, 13.5%), 農林業従事者(4.2%, 15.2%), 運輸通信従事者(1.5%, 9.1%)であった. 登録例では発病時の世帯主の職業しか調べられておらず, 職業が不明の者かそれぞれ(29.4%, 29.0%, 48.9%)もあり, 本結果から一定の傾向を見出すのは難しい. リスク要因となる化学物質や物理環境のそれぞれを個々に両親の職業歴から評価するMarrisonらの職業と発ガン物質・要因の暴露に関する電算コードクロスリンケージシステムによるデータベースを, ケースコントロール研究では使用することとし, コード変換作業を行った. 諸外国でこれまで発表された職業と小児ガンの発生要因に関する疫学研究を文献的に考察し, 総説としてまとめたが, 家庭内における殺虫剤やシンナーなど化学物質への暴露も無視できないことが予想されたため, それらを考慮した調査票を作成した. 現在国立札幌病院の白血病の症例から, 症例対照研究を進めている.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 岸玲子, 三宅浩次: 産業医学.

URL: 

公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi