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1988 年度 実績報告書

大麻喫煙の証明に関する分析学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 62570265
研究機関島根医科大学

研究代表者

高橋 節典  島根医科大学, 医学部, 助手 (90032226)

研究分担者 松原 和夫  島根医科大学, 医学部, 助手 (20127533)
塩野 寛  島根医科大学, 医学部, 教授 (20112451)
キーワード大麻 / △^9-テトラヒドロカンナビノール / キャピラリーカラム-電子補獲型検出器付ガスクロマトグラフ
研究概要

大麻の主成分である△^9-テトラヒドロカンナビノール(△^9-THC)について、昨年度報告したムービングプレカラムを装着したキャピラリーGC/ECDによる分析法により、新たな生体試料として尿からの検出を試みた。まず添加実験として、100ng/mlの△^9-THC含有尿についての回収率をみたところ、約64%であった。そこで、大麻モデル喫煙者尿からの△^9-THCの検出を試みた。しかし、摂取した△^9-THCの大部分が生体内で速やかに代謝を受け、他の物質に変換されるため、尿試料からの△^9-THCの検出は困難な場合がほとんどで、検出し得ても極めて微量であった。なお文献によれば、△^9-THCは、代謝により11-ヒドロキシ-△^9-THCを経て、11-ノル-9-カルボキシ-△^9-THCになって排泄されるといわれているが、この両物質の標品の入手が日本国内では難しかった。そこで、昨年度に準じ、モデル喫煙時のダ液採取された大麻で作製した煙草では、喫煙後4時間が限度のようであった。つぎに、鑑定実務への応用として、島根県および北海道の警察に依頼して、大麻喫煙者の実際例での試料を採取すべく努めているが、報告書作成時点までに入手はできなかった。

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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