研究課題/領域番号 |
62570269
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
永盛 肇 琉球大学, 医学部, 教授 (50045605)
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研究分担者 |
梶原 正弘 琉球大学, 医学部, 助手 (30152656)
内間 栄行 琉球大学, 医学部, 助手 (90093377)
向井 敏二 琉球大学, 医学部, 講師 (20200230)
大野 曜吉 琉球大学, 医学部, 助教授 (70152220)
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キーワード | 内因性急死 / 外因性急死 / 交通事故 / 南西諸島 |
研究概要 |
前年度に引き続いて、昭和62年度に取り扱われた変死体143例(司法解剖112例、行政解剖18例、検案13例)を新たに加えて、急死の原因およびその発生機序について検討した。 本年度は、前年度まで自過失または事故災害に含まれていた交通事故を別個に取り出して検討した。 その結果、死亡を種類別に比較すると、内因死(病死)が最も比率が高く23.1%、次いで自殺20.8%、他殺と交通事故がともに12.4%、事故災害9.8%、自過失8.5%、その他13.0%の順であった。 このように、事故災害や自過失のトップを占める交通事故については、今後、社会医学的見地から、その発生要因の究明が問われよう。 これは、本地域における消火器系疾患による急死の大半は肝臓疾患であり、その原因として、アルコール飲料との関係が示唆されるところから、当地域における交通事故と飲酒運転との因果関係は、無視し得ないと考えられる。 内因死(病死)の種類別発生比率、交通事故の種類別発生比率、近親者による犯罪比率および精神障害者による犯罪比率などは、前年度の成績とほぼ同様であった。
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