研究概要 |
1.OK細胞はそのリン輸送が副甲状腺ホルモン(PTH)による調節をうける点で以下の研究に適した系である. 本年度は上皮細胞培養で世界の第一人者である米国Nctional Inotitotes of HealthのJ.S.Handlor博士より培養OK細胞の供与をうけ, 当研究施設においても培養条件を確立した. OK細胞は10%牛胎児血清加DMEM培地にて約4〜7日でconfkuentの状態となり, 実験系への安定した細胞供給が可能となった. 2.PTHに対するOK細胞の感受性を検討するため, PTH添加後のCAMPを測定し, CAMP上昇より感受性のあることを確認した. 3.whole dellでのリン輸送測定系では, 現在一定時間incubation後の反応停止条件, 細胞膜やdishの非特異的の吸着の補正法う検討中である, また, 他の尿細管培養細胞LLCPK_1をの比較も試みつつある. 4.apical mpmbrane vesileの調整は, 最近まで安定した細胞供給ができなかたため, 十分な検討は行てっていないが, 既にvesile調整に関しては他の系で豊富て経験があるので, vesile単離精製技術は確立できるものと考える. 以上の点をふまえ, 今後のpTHによるリン輸送亢進の定量的解析を行なう. OK細胞に蛋白合成阻害剤であるparomgcin,redinomycin D,cyclobeximideを添加, 非添加した系でPTH作用回復過程を比較検討する. 培養細胞よりRNAを抽出し, OK細胞において解糖系および糖新生系酵素であるpgsuvade kinase,phospbrenslpyruvato carbaxykinaseのmRNAの発現を検討する. これらが確認されれば, 培養液pH変化, O_2濃度変化時のmRNAレベルの変動について検討を加える.
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