研究課題/領域番号 |
62570293
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
谷 賢治 横浜市立大学, 第一内科, 助手 (20094310)
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研究分担者 |
石ケ坪 良明 横浜市立大学, 第一内科, 助手 (40137039)
奥田 研爾 横浜市立大学, 細菌学, 教授 (40124862)
大久保 隆男 横浜市立大学, 第一内科, 教授 (40006705)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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キーワード | histamine receptor / H_1 receptor / H_2 receptor |
研究概要 |
マクロファ-ジ系cell lineを中心として^3HーPyrilamineを用いたRadiolliand binding studyを行ない、そのScatchard anatysisによる解析にて以下のような結果を得た。(1)マクロファ-ジ系cell lineにはAffinityの異なる2種類のH_1receptorの存在が確認され、又(2)Tcell系cell lineであるBW5147上にも同様にAffinityの異なる2種類のH_1receptorの存在が確認されたが、Affinity及びReceptor数においてマクロファ-ジ系cell lineとくらべ大きな相違が認められた。そこで代表的マクロファ-ジ系cell lineとくらべ大きな相違が認められた。そこで代表的マクロファ-ジ系cell lineであるP388D_1上のHistamine receptorの機能的レベルとしてHistamineの細胞増殖能に与える影響及びH_2O_2産生能に与える影響について調べた。細胞増殖は一定時間各条件で細胞を培養後の細胞数の変化をcell countorにて測定し、H_2O_2産生能は非蛍光物質である2'7'ーdichlorofluorecin Diacetate(DCF-DA)が細胞にとりこまれた後H_2O_2存在下にDCFへ酸化され蛍光を発するようになるという反応をEPICSを用いて解析した。結果は細胞増殖能に関して(1)Histamineのみを加えた場合10^<-4>Mまでの濃度にては有意な影響は与えないが5×10^<-4>M以上の濃度にて抑制的に働く。(2)10^<-5>MのPyrilamineを各種濃度のHistamineとともに加えるとHistamineの抑制効果は増強される。(3)10^<-5>MのCimetidineを各種濃度のHistamineとともに加えるとHistamineの抑制効果は認められなくなり、むしろある濃度にて細胞増殖がより促進される。以上より、細胞増殖能に与えるHistamineの影響はH_2stimulation(Histamine+H_1blocker)にて抑制的に働き、H_1stimulation(Histamine+H_2blocker)にて促進的に働く事が明らかとなった。次にH_2O_2産生能に与えるHistamineの影響は、Histamine+Cimetidine(H_1stimulation)にてやや促進的になる傾向が認められたが、有意なものではなく現在いろいろと条件をかえて検討中である。
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