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1987 年度 実績報告書

血小板上皮成長因子と肝再生

研究課題

研究課題/領域番号 62570313
研究機関東京大学

研究代表者

岡 裕爾  東京大学, 医学部(病), 助手 (20160658)

研究分担者 池田 均  東京大学, 医学部(病), 医員
藤原 研司  東京大学, 医学部(病), 講師 (80101088)
キーワード肝再生 / 上皮成長因子 / 増殖因子 / 血小板 / イムノアッセイ
研究概要

1.ラットEGFの微量定量法の確立:第一に^<125>Iを用いたラジオイムノアッセイ系の確立を試みた. ラクトペルオキシダーゼ法による抗原のヨード化, 第二抗体による抗原抗体複合物質の分離法を用いたシステムにて, 最小測定限界20pg/tubeを得た. しかし, ヨード化抗原の変性があるため, これを除くべく抗体アフィニティカラムによる精製の必要があること, 血漿蛋白成分による測定系への阻害があることが問題点として残った. これを解決するため, 加えて, より微量の抗原を測定可能にするため, サンドイッチ法による酵素免疫測定系の確立を試みた. 固相にはラットEGF抗体IgGビーズを作成して, 同抗体Fab'ペルオキシダーゼ共役物との間に抗原をはさむことにより, その量を蛍光基質を用いて測定した. この測定系では最小測定限界2pg/tubeを得ることができた. また, 血漿蛋白成分による測定系への阻害も認められなかった. 更に, 抗体ペルオキシダーゼ共役物の酵素活性は, ヨード化抗原と異なり6ヶ月以上安定であった. これにより, 今後, ラットEGFの安定した微量定量が可能となった.
2.体液中のEGF分布:上記の測定法を用いての, 乏血小板血漿, 多血小板血漿, および血清中のラットEGF免疫活性は, いずれも測定限界以下であった. 更に, 肝再生時のEGFの関与を想定して, 肝2/3部分切除後の早期に門脈血を採取し, その乏血小板血漿, 血清を調製してEGF活性を検討したが, 明らかなEGF活性は見いだし得なかった. 創傷や炎症の部位では血小板が凝集し, その中の活性物質が高濃度となって作用を発現する可能性があることから, 今後は, ラット血小板を大量に採取し, 濃縮操作, 各種放出物質添加処理を加えて, そのEGF活性の有無等を検討する必要性があると考えられた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kenji Sakamoto: Endocrinologia Japanica.

  • [文献書誌] Yuji Oka: Biochemistry International.

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公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

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