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1987 年度 実績報告書

HDL代謝における肝臓の役割, 特にプロアポA-Iの代謝について

研究課題

研究課題/領域番号 62570330
研究機関九州大学

研究代表者

古賀 俊逸  九州大学, 医学部, 講師 (90038787)

研究分担者 内田 悦慈  九州大学, 医学部, 医員
佐藤 正明  九州大学, 医学部, 医員
酒井 浩徳  九州大学, 医学部, 助手 (70196046)
キーワードリポ蛋白 / HDL / 肝臓 / アポ蛋白
研究概要

本年度の研究において, (1)ヒト肝癌由来培養細胞(Hep G2)の培養系の確立, (2)血清中のプロアポA-I変換酵素活性測定のための基質となる標識プロアポA-Iの合成, を行った.
Hep G2細胞はAmerican Type Culture Collectionより購入した. 培養はT25フラスコを用い, 10%FBSを加えたMEMで行った. アポ蛋白の合成実験は90〜95%confluent cell(3×10^6 cells)を用い, FBS free MEMで培養後, 培養液を採取し, 10〜20倍に濃縮して以下の測定を行った. 培養液中の主な分泌蛋白はアルブミンであり, 培養48時間までは, 直線的に増加した. アポA-Iの分泌量はアルブミンの約1/5であった. 培養液中にはアポA-II, アポB, アポEなどが免疫化学的に証明できた. 48時間後の分泌量はアルブミン, アポA-I, アポB, アポA-IIの順であり, アポEの分泌量はアポA-IIと同程度であった.
濃縮培養液の等電点電気泳動とSDS-PAGEによる二次元電気泳動でアポA-Iを検討してみると, かなりのアポA-IがプロアポA-Iとして存在することが示された. 特に, 6時間および12時間培養では, 大部分がプロアポA-Iであった. プロアポA-I変換酵素活性測定の基質となる^3H標識プロアポA-Iの作製は, 培養液中に^3H-phenylalanineを加えて12時間培養した. アポA-Iの分離は抗アポA-I抗体結合セファロース4Bを用いたimmunoaffinityにより行った. さらにアポA-IからのプロアポA-Iの分離は, SDS-PAGEにより行い, ゲルを5mm間隔で切断し, アポ蛋白を溶出し, プロアポA-Iを回収した.

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 増本陽秀: 動脈硬化. 15. 225-226 (1987)

  • [文献書誌] 古賀俊逸: 肝の生化学(箱根シンポジウム). 2. 80-89 (1987)

  • [文献書誌] 古賀俊逸: 肝胆膵. 14. 733-739 (1987)

  • [文献書誌] 古賀俊逸: 日本臨床代謝学会記録. 23. 56-57 (1986)

  • [文献書誌] 松浦尚志: 日本臨床代謝学会記録. 23. 4-5 (1986)

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公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

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