研究概要 |
最大の吸気筋である横隔膜が, 種々の病因によって筋疲労をおこし, その結果正常の肺胞換気量を維持できない病態は, 呼吸筋不全と呼ばれ, 臨床的に重要な命題となっている. また各種の術後に問題となる呼吸器系合併症の成因についても呼吸筋の関与が注目されている. 呼吸筋, 特に最大の吸気筋である横隔膜の機能評価には従来から食堂・胃バルーン法によるtrarsdidphr agmatic pressare(Pai)の測定や筋電図法などがあるが, 臨床的応用に際しては主に技術的な面で問題点があった. 本法では超音波断層像から横隔膜の三次元像を再構成して横隔膜機能を評価するものである. 健常者を対象とし, 横隔膜の超音波断層像を, 全肺気量位, 機能的残気量位, 残気量位の3つの肺気量位について, ビデオテープに収録し, この画像をコンピュータを介して処理した. これより横隔膜の三次元像を再構成する. 横隔膜機能評価として, 従来からの方法-食堂・胃バルーン法による trans diaphragmatic pressare の測定-を同時におこない, , 画像処理したものと比較検討した.
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