研究課題/領域番号 |
62570436
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
牧野 駿一 自治医科大学, 医学部, 助教授 (30157169)
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研究分担者 |
山本 博昭 栃木県立がんセンター, 脳外科, 医長 (00134560)
鞭 煕 自治医科大学, 非常勤講師 (20146153)
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キーワード | 神経芽細胞腫 / 染色体数 / フローサイトメトリー |
研究概要 |
今年度は、小児悪性腫瘍特に神経芽腫について現実の症例において、染色体、Nーmyc等のoncogene、予後との関連について検討した。染色体数に関しては下記の通り4群に分類した。 (1)、(4)の両群には1番のマーカー染色体の他double minutesやhomogenously staining regionを持つものも見られた。年令は1才以上が殆どであった。(2)、(3)群には染色体の構造異常を有するものは殆どなかった。症例の多くは1才以下で病期は進行しておらず、長期生存例であった。Nーmycのamplificationは、(1)、(4)群には見られたが、(3)、(4)群には見られなかった。染色体については、double minutesとhomogeneously staining regionの有無は予後と無関係であったが、マーカー染色体を有する症例は予後不良であった。一般的に予後良好なグループと考えられているstageIVーSにおいても(1)、(4)群と(2)、(3)群とは全く異なった病像を呈した。フローサイトメトリーにより比較的容易に染色体数を算出できるので、神経芽細胞腫の予後を予測するためには非常に有用な手段であると考えられる。
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