• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1987 年度 実績報告書

予防接種におけるELISA(酵素抗体法)の評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62570439
研究機関東海大学

研究代表者

堺 春美  東海大学, 小児科, 助教授 (00102830)

研究分担者 林 秀樹  東海大学, 小児科, 助手 (30189659)
岩崎 弘幸  東海大学, 小児科, 助手 (10184871)
木村 三生夫  東海大学, 小児科, 教授 (80055657)
キーワード麻疹風疹おたふくかぜ三種混合生ワクチン / MMR / 麻疹抗体価 / 風疹抗体価 / ムンプス中和抗体価 / MMR2回接種法
研究概要

麻疹, 風疹, おたふくかぜ三種混合生ワクチン接種前後の血清抗体価について 我が国において, 麻疹, 風疹, おたふくかぜ三種混合生ワクチン(MMR)の歴史は長く, 昭和49年に最初の野外接種試験が行われている. 昭和55年および, 昭和56年に予研の指導により, 統一株MMRの野外接種試験が行われ, 昭和61年には, ふたたび統一株の実用化に向けての野外接種試験が予研を中心に行われた. これらの接種試験は, すべて, 1回法で行われたが, 既にMMR接種を実施している欧米諸国では, 2回法を採用しているところもある.
本年度の研究においては, 昭和62年度の東海大学病院小児科予防接種外来を受診した小児について, 統一株MMRの接種回数に関する検討を行った. 麻疹ワクチンについては, 1回接種で100%の陽転率が得られ, 風疹ワクチンについても1回接種で100%の陽転率が得られた. 6週間後に行った追加接種の抗体価でブースター効果が得られたのは, 麻疹では, 41例中4例, 風疹では, 42例中2例であった. ムンプスワクチンについては, 1回法ではその効果が十分ではなく, 44例中1回で中和抗体陽転したのは, 44例中37例だけであった. 1回にて陽転しなかった7例中6例において, 2回接種後に陽転した.
1回接種後と2回接種後の血清ムンプス中和抗体価とELSA単位とを比較したところ, 感度および測定の再現性に関して, ELISA法の方が優れていた. 以上の結果から, 2回接種を行えば, MMRの三種すべてについて確実に免疫を付与することができると結論した. また, 2回接種を行ったことによって副作用が増強することはなかった. ELISA法は予防接種の効果判定法として優れていると結論した.

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Mikio Kimura and Harumi Kuno-Sakai: Acta Paediatrica Japonica.

  • [文献書誌] Mikio Kimura and Harumi Kuno-Sakai: Acta Paediatrica Japonica.

  • [文献書誌] Mikio Kimura and Harumi Kuno-Sakai: Acta Paediatrica Japonica.

  • [文献書誌] Harumi Kuno-Sakai and Mikio Kimura: Acta Paediatrica Japonica.

  • [文献書誌] 木村 三生夫.堺 春美.尾崎 和代: 日本臨床. 45. 209-214 (1987)

  • [文献書誌] 木村 三生夫.堺 春美.他: 臨床とウイルス. 15. 407-417 (1987)

  • [文献書誌] 堺 春美: "小児疾患の診断治療基準" 東京医学社, 763 (1987)

  • [文献書誌] 堺 春美: "今日の小児治療指針" 医学書院, (1988)

URL: 

公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi