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1987 年度 実績報告書

発生初期の心臓の収縮機構に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 62570440
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

中西 敏雄  東京女子医大, 循環器小児科, 講師 (90120013)

研究分担者 関口 守衛  東京女子医大, 循環器内科, 教授 (70075232)
高尾 篤良  東京女子医大, 循環器小児科, 教授 (70075167)
キーワード心臓 / 発生 / 心筋の発達 / 心機能の発達 / 収縮蛋白
研究概要

家兎で心臓が収縮を始めるのは胎生8日で, 解剖学的形態が感性さ るのは胎生16日である. 本研究では胎生16日, 14日, 10日の胎仔家兎を用いた.
1)実験装置のセットアップ:微小な心臓を摘出し, 酸素化したクレブス液に浸し, 張力トランスジューサーにつなぎ心機能を測定するシステムを確立した. また心臓の動きをカメラで観察し記録するシステムも確立した. これらの装置により微小な心臓の収縮機能が測定できるようになった.
2)実験方法の開発:本研究の実験の一方法として, 心臓から心筋細胞を遊離させ, その単離細胞を用いて実験を行うことを試みた. そのためには収縮機能を維持したintact な細胞を採取する方法を開発する必要があった. このことは必ずしも容易でなかったが, 試行錯誤の末, 各年令群から単離心筋細胞がとれるようになった.
3)実験結果: i)灌流液のカルシウム濃度をかえたり, 小胞体阻害剤であるリアノジンを用いたりして実験を行ったが, 発生初期の新造の収縮は細胞外液のカルシウム流入に依存し, 細胞内器官からのカルシウム放出は有意でないことがわかった.
ii)心筋の微細構造上, 発生初期には筋原線維がほとんどなく, ミトコンドリア, 小胞体も未発達であることがわかった.
iii)収縮蛋白に関しては, 発生初期にはミオシンアイソガイムはV3タイプがほとんどであることが分った.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Toshio Nakanishi,Morie Sekiguchi,Atsuyoshi Takao: Pediatnc Research. 22. 201-207 (1987)

  • [文献書誌] Toshio Nakanishi,Atsuyoshi Takao. et al: Amenican Journal of Physiology. 253. 1441-1448 (1987)

  • [文献書誌] Toshio Nakanishi.Atsuyoshi Takao. et al: Pediatric Research.

  • [文献書誌] Toshio Nakanishi: Circulation. 76. 455-455 (1987)

  • [文献書誌] Shunichi Ogawa,Toshio Nakanishi: Pediatric Research. 22. 282-285 (1987)

  • [文献書誌] 中西 敏雄: 小児医学. 20. 960-971 (1987)

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公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

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