研究課題/領域番号 |
62570503
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
関原 久彦 東京大学, 医学部, 助手 (80126094)
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研究分担者 |
大沢 仲昭 東京大学, 医学部, 助教授 (90010090)
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キーワード | 19-ヒドロキシアンドロステンジオン / 19-ヒドロキシアンドロステンジオンの増強因子 / aromatase inhibitor / Na_1K-ATPase抑制物質 / deoxycorticosterone / androstenedione |
研究概要 |
我々は、副腎androgenの1つである19-hydroxyandrostenedione(19-OH-AD)に、アルドステンに対する増幅作用があり、副腎存在下でラットに投与すると、著名な昇圧作用を示すことを報告して来た。昨年度、我々は、19-OH-ADの昇圧作用を更に増強する物質の存在を想定して検討したところ、aromatase inhibitorである△^1-Testololactoneや19-norethis teroneに、19-OH-ADの昇圧作用を更に強める作用のあることを見い出した。また、Na_1K-ATPase抑制物質であるジゴキシンにも、19-OH-ADの昇圧作用を更に強める作用のあることを見い出した。そこで、本年度は、19-OH-ADの昇圧作用の増強因子としてのNa_1K-ATPase抑制物質の検索を行った。先ず、ヒトの副腎から分泌されているステロイドホルモンについて、抑制作用の有無を検討したところ、deoxyconticosteroneにウアバインの0.2%の、また、andros tenedioneにウアバインの0.1%のNa_1K-ATPase抑制作用を認めた。この結果から、ステロイドホルモンの中に、より強い抑制物質が存在することが考えられ、今後更に検索する予定である。
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