研究課題
雑種成犬を左開胸:左回旋枝及び前下行枝の二枝に電磁流量計を装着し冠動脈狭窄を作製し、血流量を50%以下に低下させたものを狭窄群とした。腎動脈下腹部大動脈遮断では正常群と狭窄群の間で血行動態の諸指標に有意差を認めなかった。また中心静脈左と左房圧の変動の間に解離は認めなかった。胸部下行大動脈遮断では正常群で遮断30分後より心拍出量が著名に低下し左心室仕事量も低下するのに対し、狭窄群では低下が軽度であった。中心静脈圧と左房圧の間に解離を認めなかった。次に下肢血管床を増大させる目的で、下腸間膜動脈より大動脈までカテーテルを挿入し、プロスタグランディンE_1を持続的に注入しながら、同様に心血行動態の諸指標をモニターした。遮断後の心拍出量の低下は、腎動脈下遮断群と比較すると、正常群、狭窄群ともに有意に少なかった。また正常群、狭窄群の間で血行動態の諸循環に有意差はなかった。
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