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1987 年度 実績報告書

胃内温度monitoringによるストレス潰瘍発生の予知・予防に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62570600
研究機関新潟大学

研究代表者

田宮 洋一  新潟大学, 医学部, 助手 (70163681)

研究分担者 薛 康弘  新潟大学, 医学部・附属病院, 医員
松尾 仁之  新潟大学, 医学部, 助手 (50199759)
キーワード胃内温度 / 胃血流 / 深部温度
研究概要

1動物実験:雑種成犬(3頭)の胃体部と胃前庭部の粘膜側, 胃体部の漿膜側に温度測定用のプローベを留置し, 意識下に温度の測定を行った.
(1)胃体部と前庭部の粘膜側の温度は等しく, この両点の温度は胃体部の漿膜側より常に0.1〜0.2°C高かった.
(2)3点とも日内変動を示し, その変動はほぼ並行していた. (日内差は最高0.6°C)
(3)テトラガストリニ, ベタネコール, ボスミニを経群脈的に1時間持続〓〓負荷時の3点の温度変化を観察した.
1)テトラガストリニ, ベタネコール負荷では3点共に0.29(平均)温度が上昇した.
2)ボスミニ負荷では温度の変化は認めなかった.
2臨床例:胆石症の手術患者5例を対象に, 胃内と肛門内温度, 前額部と左前胸部の深部温, 腋下の表面温の計5点の温度を測定した.
(1)胃内と肛門温度, 術前, 開腹中, 術後ほぼ等しく, またこの〓点の温度は他の3点の測定部位より常に高かった. すなわち, 前額・左前胸部の機器で得られる深部温より胃内温度の方がより深部温に近いと考えられた.
(2)麻酔, 開腹を施行しても胃内温度は, ほぼ一定であり, 胆石症程度の手術侵襲では, 胃血流の大きな変動がないか, 胃血流の微妙な変化を温度が判映してないと考えられた. この点については今後血流計との対比を行い検討する.

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公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

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