研究課題/領域番号 |
62570646
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
能勢 忠男 筑波大学, 臨床医学系, 教授 (10009699)
|
研究分担者 |
能勢 晴美 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (80009571)
榎本 貴夫 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (10134230)
伴野 悠士 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (70110335)
中川 邦夫 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (40092077)
本間 一弘 工業技術院, 機械技術研究所・バイオメカニクス課, 研究員
|
キーワード | 核磁気共鳴画像 / MRI / 造強薬剤 / ^<31>P / ^<23>Na / ^<19>F / 重水 / D_2O |
研究概要 |
本年度は増強効果薬剤としての可能性が期待される^<31>P、^<23>Na、39K、^<19>Fの体外負荷に関する基礎研究および組織内自由水に対するnegative enhance効果に関する基礎的実験を行った。 1)人体構成元素の体外負荷に関して:方法:昭和63年度に本学に設置された実験用NMR装置(Biospec 24/40,Brucker社製)を用いて、^<19>F、^<23>Na、^<31>Pのシグナル強度解析を試みた。結果:^<19>Fに関してはCF_3-CH_2OHを用い、^<19>Fのスペクトル解析を行い良好なシグナルを得ている(図1)。^<23>Naに関してもNaCl solution より良好なシグナルを得ている(図2)。今後は濃度勾配差によるシグナル強度差をin vitroで測定し、in vivo投与後の^<23>Na、^<31>Pの分配勾配の検出を予定しており、^<19>Fに関しては^<19>F-DOGを用いてのMRIでの糖代謝解析を目指している。 2)重水(D_2O)を用いた組織自由水の重水によるnegative enhance効果の利用について:目的:^1Hイメージングにおいて組織内自由水のイメージングといえる。そこへ重水(D_2O)を負荷することにより重水による自由水の置換が行われる。自由水-重水希釈度のtime-curveよりSokolovの方法により局所血流量を算出しようとするものである。結果:ラット体重の5%の重水腹腔内投与により^1Hシグナル強度は減少を示す。今後5%程度の投与による増強効果についてその毒性検討をも加えてin vivo実験を重ねる予定である。
|