研究概要 |
1.手術時採取した腫瘍の生検材料を試用し全例培養を試みている。 新たに8例の継代培養を行っており、抗癌剤感受性試験に試用するヒト培養グリオーマ樹立株の作製を試みている。 2.ラット及びヒトグリオーマ細胞株を用いてIn Vitro studyを行った。 (1)使用薬剤はACNU,Acrarubicin,Cis-Plativam,Vinenstine,Bleouycinの5種類で、感受性試験としてcolory formation assay,Brdu取り込みによるS期細胞の算定、^3H-Hcymidineの取り込み、succivate dehydrogeuase inhibition(SPI)testを行った。各抗癌剤の最高血中濃度(PPC)に対する有効濃度比(IC_<50>/PPC)により相互比較すると、Acrarubicin,Cis-Platinumで高い感受性が認められた。また、感受性試験の種類により高感受性を示す薬剤に差異が認められた。 (2)SPI testと原理は同じであるが、簡便で再現性のあるMTT dye還元法(MTT Assy)による感受性試験を検討中である。 3.In Vivo studyとして以下を行っている。 (1)ラットグリオーマ細胞を用いラット頭蓋内移植脳腫瘍モデルを作製し各抗癌剤による延命効果を検討中である。 (2)ヒトグリオーマ細胞のヌードマウス皮下移植モデルを用い各抗癌剤の腫瘍増殖抑制効果をみる。 4.In Vitro InVivo studyの結果に基づいて臨床例に応用する。 (1)手術時採取した生検材料を用いた感受性試験を行い抗癌剤の投与計画を立てる。 (2)感受性試験と患者の生命予後・機能予後・CTスキャン上での腫瘍縮小効果との関連について検討する。
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