社会生活の複雑化、スポーツ振興、高齢化等に伴う腰痛症の増加という実態に腰痛予防への基礎的研究として本研究を展開した。予定通りの研究が遂行された。1)椎間板機能発現に重要な錠をにぎる水代謝について まず正常椎間板を組織分画別に詳細に検討した結果、分画別に徴徴ある水代謝能をもち、これから組織血流を理論的に明らかにした。水代謝に直接関係する、proteoglycapsをfixed change densityを指標として椎間板生理を明らかにした。2)生体に対するvibration stressによる椎間板の代謝変調を^3H_2Oを用いて解析し、機械的ストレスとemotional stressとが代謝変調に影響を与えることを認めた。3)これら水代謝のdiffusion pathwayを明らかにするとともに連続圧縮におけるこれら変化と内圧発生機構を解明し、外圧に対する組織内圧の応答の基本を明らかにした。4)連続完量振動を周波数とエネルギーに応じた外的stressに対する椎間板の生理挙動と代謝変動を更に検討した。これにより振動エネルギーに応じたproteoglycans合成抑制を生じること、elastic modulusの低下、tan deltaの上昇等をみとめ、現在CーAMP溶質移送への影響を検討中である。5)連続疾走における椎間板へのstressは、圧縮振動、伸張などの合成力が作用することから、牽引負荷に対する椎間板の生理挙動を水代謝、FCD、Proteoglycan合成能、Collagen代謝の面から研究中であり、これまでの知見を報告書に記載した。
|