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1987 年度 実績報告書

軟骨の代謝と病態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62570683
研究機関島根医科大学

研究代表者

川部 直巳  島根医科大学, 医学部, 助教授 (50122411)

キーワードデルマタン硫酸プロテオグリカン / モノクローナル抗体
研究概要

(目的)ブロテオグリカンは軟骨基質の重要な構成分であり, 軟骨の分化および変性の過程において種々の様相を呈するといわれる. なかでも, デルセタン硫酸ブロテオグリカン(pG-DS)の存在が注目されている. 今回われわれはDS-pGの軟骨内分布を明らかにするため, ヒト関節軟骨より抽出したDS-pGに対するモノクロナール抗体を作製し, これを用いて免疫組織学的検討を行った.
(方法)大腿骨頚部骨折の手術時に摘出した大腿骨頚および切断肢の膝関節より採取した正常ヒト関節軟骨を細片した後, 蛋白分解阻害剤含有4Mグアニジン塩酸でプロテオグリカンを抽出した後, Rosenbergらの方法に準じてDS-pGを分離, 精製した. そしてこれをkoklerinの方法に従い, BALB/Cマウスに免疫後, 分子量4,000のパリエチレングリコール存在下に, マウス脾細胞と骨髄細胞を融合し, ハイブリドーマを作製した. これより得られたDS-pGに対するモノクロナール抗体を用いて, 正常関節軟骨, 皮膚, 腱などの組織, また人工関節置換後に得られた変形性関節症の関節軟骨について酵素抗体法により検討を行った.
(結果)正常軟骨ではsuperficial zoneで陽性, deep zoneでは陰性であった. 皮膚, 腱などの線維性結合組織では, 陽性所見が認められたが, 半月は陰性であった. 変形性関節症の関節軟骨においてはsuperficial zoneで染色性が増強していた.
またヒト胎児を用い, 関節形成期におけるDS-PGの分布については現在検討中である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 田部直巳: 第4回整形外科基礎学術集会.

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公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

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