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1988 年度 実績報告書

骨形成不全症患者コラーゲン遺伝子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 62570686
研究機関大分医科大学

研究代表者

中村 道利  大分医科大学, 医学部, 講師 (00145385)

キーワード骨形成不全症 / α2(I)コラーゲン遺伝子 / 制限酵素多型(RFLP) / 日本人
研究概要

コラーゲン遺伝子、特にα2(I)について、骨形成不全症およびエーラスニダンロス症候群との関係を研究した。研究は大きくふたつの方向から計画した。それらは、1.患者のcDNAを直接解析する。2.完全長のα2(I)コラーゲン遺伝子を供与されたので、これを用いてゲノムDNA制限酵素多型(PFLP,Rostriction Flagmant Length Polymorphism)を観察する、の2点である。
1.については前年度より引き続き、患者皮膚の組織培養を試みた。しかし、汚染はどうしても落とすことが出来ず、この標本は廃棄した。
2.について、これも前年度より引き続き、大分日赤センターの好意をえて供与された白血球浮遊液を毎週10人分程度受け入れ、一人分ごとにDNAを分離精製する操作を繰り返した。結局、約150人分の白血球浮遊液から最終的に137検体を精製した。これらは献血されたものからのもので、正常日本人集団として適切であると思われた。これらを電気泳動してサザントランスファーした。通常の研究のためには、ここでは^<32>Pを用いて検出系を組むのであるが、出来るだけ臨床検査に近くしたかったので、あえて放射性同位元素を含まない系をテストした。ひとつはビオチン=アビジン系を利用したもの、もうひとつはジゴキシゲニン=抗体系を使ったものである。種々テストした結果、結局検出感度は固定されたフィルターのバックグラウンドによる、ということがわかった。しかもバックグラウンドは検出のシステムの違いではなく、フィルターのブロッキングに依存することがわかった。よって、実際の実験はこの二種を混在させて行うこととした。こうして得られたRFLPのうち、まず制限酵素EcoRIによるもののみについて、学会での報告を予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 中村雅彦、中村道利、真角昭吾: 日本整形外科学会雑誌. 63. (1989)

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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