研究概要 |
1.ハムスターOS515骨肉腫(human papova virus iuduceu osteosarcoma)をホモジェナイズレ, 4Mグアニジレ塩酸にて〓〓抽出を加えた. 骨形成因子(BMp)の分離は, 抽出液の水不溶性画分をSephacryl S-200カラムに展開することにより行った. 2牛の骨組織からのBMpの分離は, 骨組織をEOTAにて脱灰後, 上記の骨肉腫に対すると同様の方法で行った. ただし, 骨組織からのBMpの収量は, 骨肉腫の約1/10と低値を示した. 3以上のようにして分離したBMpをコラーグレスポンジをもアリアーとしてマウスの筋肉内に移植した. コラーグレスポンジは, 牛の皮膚のペプシン可溶化コラーゲンを用いて製造したもので, 抗原性が低く, 生体内に移植すると自己融解し, 吸収される特徴を有するものである. BMp〓〓を行うと, 3週後には軟骨組織が出現し, 4〜5週経過すると, 骨組織が誘導されることが観察された. また, キカリアーであるコラーグレスポンジは, 移植後, 4週間で殆んどが吸収された. 4以上の結果から, コラーゲン生体材料を用いた骨形成因子の移植は, 異所性に骨形成を引き起こす有効な方法であることが明らかにされた.
|