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1987 年度 実績報告書

生体顕微鏡観察法によるショック並びに低酸素性肺血管収縮に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 62570700
研究機関福井医科大学

研究代表者

中嶋 一雄  福井医科大学, 医学部, 助手 (20180284)

研究分担者 藤林 哲男  福井医科大学, 医学部, 助手 (90199357)
キーワードウリナスタチン / メチルプレドニゾロン / 微小循環 / エンドトキシンキョック
研究概要

体循環としてラット腸間膜の微小循環系の観察を, ラット用生体透過型顕微鏡(かん流装置付属)を用いて行った. 使用したのはWistar系ラットである.
1.腸間膜微小循環系の像は, ビデオカメラによりモニターテレビ上に投影してハイスピードビデオ(HSV-200)にて録画し, これを再生して毛細欠陥の血流速度を測定した.
2.微小血管の拡大・縮小などの連続的径変動はイメージ・スプリッティング法でテメビ投影像を見ながらポテンシオメーターを介してリネアコーダF(62年度予算で購入)に記録した.
3.また, ラットの血圧の変動をやはりリネアコーダFに記録した.
上記の方法で, まず正常ラットにウリナスタチンを投与し, 微小循環にどのような影響を与えるか観察した. ノルエピネフリン局所滴下による細小動脈の血管収縮時間が短縮されることが判明した. また, エンドトキシン投与下のラットにウリナスタチンを投与すると, 細小動脈径の拡張が抑制され, 血圧も上昇した. ウリナスタチンがショック時の微小循環に影響を与えることが示唆された. また, ウリナスタチンと他の抗ショック薬メチルプレドニゾロンとの比較検討も行った.
反省点としては, ラットのエンドトキシンに対する感受性は個体差が激しく, 実験中に死亡するものが多く難渋を極めた点である. そのためウリナスタチンの抗ショック作用の検討は行えたが, 当初予定していた吸入酸素濃度の影響に関する研究までは実施できなかった. 同様の理由で肺循環に関する研究も行えなかった.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 杉浦良啓: 麻酔. 35. S202 (1986)

  • [文献書誌] 中嶋一雄: 麻酔. 36. S90 (1987)

  • [文献書誌] 中嶋一雄: Shock. 2. 96-97 (1987)

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公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

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